頑張れ!夕張 講演会&公開討論会報告
(速報版)
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今回は、「合併しない宣言」ということで日本中にその町の名前が知れ渡り、その後、様々な改革を行い、住民と行政と議会が一体となって「まち」を運営してきました、まさに平仮名の「まちづくり」の原点と言える「まちづくり」のシステムをつくられた矢祭町の前町長であります根本良一さんをお招きして、公開討論会を開催することにしました。
討論会開催前に事前情報を伝えようと、矢祭町に関するビデオを流すことにしました。
討論会開催は13:00。ABCが製作し、TV放映された約25分の矢祭町ビデオを約15分に編集し、開始1時間前から連続に流し続けました。
討論会開催は、平日であり、しかも日中ということで、20〜30人程度を予想し、参加者は少人数でも、討論会内容は、真剣に行おうということでテーブルの配置をしていました。
開始時刻30分前から参加者が集まり始め、予想を大幅に上回り、急遽テーブルを増設し、会場が満杯の状態になりました。
参加者は80名、正直、こんなに多くの方々にお集まりいただいたことに驚きを隠せません。
根本さんは、その名前のとおり、「まち」を根本から改革した人です。
「負けてたまるか」という矢祭町のビデオの中に大変印象に残る、根本町長の発言があります。
1.「この町の役場の職員は良く働く」
2.「俺たちは町民のための仕事をするために来た。だから俺らは全力を挙げてやるよ
という姿勢が出来ちゃったんです」
3.「自ら汗を流すところには、全国からそれなりの応援があるんだね」
(もったいない図書館づくりの時の発言)
4.「役場の職員が努力して奮闘すると、住民がそれを評価し、住民は進んで私達が出
来ることは手伝うというところまで来たんです」
というような言葉が大変印象的でした。
この言葉を聞きますと、平仮名の「まちづくり」の原点を見ているような気持ちになってきます。
平仮名の「まちづくり」という言葉には、大変意義深いものがあります。これについてお話すると大変長くなりますが、簡単に申し上げますと、
平仮名の「まちづくり」とは、漢字の「街」(がい)と違いまして、漢字の「街づくり」とは、道路や建物などのハードが中心になって造り上げるものですが、平仮名の「まちづくり」の場合は、ハードが中心ではなくて、その地域に住んでいる住民と行政と議会が一丸となって創り上げる営み、行為のことを言います。
今回は、その平仮名の「まちづくり」を創り上げました根本さんをお招きして公開討論会を企画しました。
前半は、「まちづくりと議員の責務」というテーマで根本さんにご講演をいただき、後半は、「議員の役割と市民の責務」というテーマで、パネルディスカッションを行うことにしました。
後半のパネルディスカッションについては、コーディネーターは、「自治体学」というブログを創られており、毎日何千件とアクセスがあり、自治体改革では知らない人がいないという森啓さん、NPO自治体政策研究所の理事長でもあります。
パネラーは、今回お招きしました矢祭町の前町長の根本さん。
2人目は、北海道の自治体改革では、これも知らない人がいない程大変有名で、様々な改革を行っております奈井江町長の北町長さん。
3人目は、今回の公開討論会の仕掛け人でありますリンカンフォーラムの笹村さん。
4人目は、夕張市民で夕張を良くしようということで市民再生会議等で大変ご活躍されております三島さん。
5人目は、夕張出身で、夕張のこれからのことを夕張市民の誰よりも心配しておりますNPO自治体政策研究所の湊谷さん。
という6人のメンバーで行いました。
前半の講演は、根本さんが風邪を引き体調を崩されていたにもかかわらずご講演されたのですが、矢祭町の「合併しない宣言」後、様々な改革に取り組み、住民と行政と議会が一体となって「まち」を運営し、まさに平仮名の「まちづくり」の原点と言える「まちづくり」のシステムを創り上げるまでの過程を熱心にご講演されました。
矢祭町と夕張市のデータを比較しながら、夕張でも住民と行政と議会が一体となれば、平仮名の「まちづくり」を創り上げることが出来るということを熱心に訴えておられました。
実践した根本さんの一言一言には、大変重みを感じ、80名の参加者は、自分の「まち」の状況を思い浮かべながら、真剣に聞き入っている様子が伺われました。
半数近く参加された夕張市民は、この根本さんの講演を聞き、財政破綻に至るまでの住民と行政と議会のそれぞれの責務について改めて考え直し、これからの行動に積極的に関わろうと思われたのではないかと推測されます。
後半のパネルディスカッションは、時間の制約があり、若干消化不足になったことは残念ではありましたが、会場からの熱心な意見もあり、活発なディスカッションが行われました。
いずれにしましても、平仮名の「まちづくり」を実践された根本さんをお招きして行われた公開討論会により、夕張市及び周辺市町村の新しい「まちづくり」のスタートのきっかけになったものと思われます。
今回の公開討論会の詳細については、後日まとまり次第、このホームページで報告することにしたいと思います。
平成21年7月9日 NPO自治体政策研究所
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「頑張れ!夕張 後援会&公開討論会」の感想
−−湊谷氏記載−−
「自治とは何か」 |
役場職員が働き出せば、町民も動き出す。合併をしない宣言で一躍有名になった福島県矢祭町。町民悲願の図書館も、国に頼らず自立(自律)の道を選んだ役場に金はなかった。役場職員と町民との会議から生み出された発想は、「古い武道館を改装し、運営は町民が行い、本は全国からの寄贈を募る」というものだった。他の自治体から「そんなのは図書館とは言わない」、「送料も寄贈者持ちでは本が集まるわけがない」との中傷の中で、45万冊の本が集まった。新設なら建設費に10億円、図書購入に3億円は必要と試算していた図書館は、武道館の改装費1億円のみで完成し「もったいない図書館」と名付けられた。
図書館はまちづくり、人づくりの一環だろう。図書館検討段階から町民が参加し、既に「図書館づくり」は始まっている。利用され、喜ばれ、大切にされるための「仕掛け」と、図書館という「施設・設備」は「ものづくり」の表裏である。いま、日本のハコモノといわれる施設整備には、この“仕掛け”があまりにも不足している。
「何のための図書館ですか」と、矢祭町の対応を非難した自治体に聞いてみたい気がするのは私だけではあるまい。
人口7千人のこの町には自治の原点が凝縮している。役場職員自宅の役場化、年中無休の窓口業務、教育長や助役も輪番に組み込まれているトイレ掃除。それを目の当たりにするからこそ、町民だって動き出すのだ。
その牽引役だった前町長の根本良一さんをお招きしての講演会&公開討論会を夕張で開催した。市議会議員に来てほしいために個人ごとに案内も送ったが、タイトル(議員の役割と市民の責務)のせいか、参加は2人の市議にとどまった。見落としそうな新聞案内と平日昼間の開催だったから30人も来ればよいかと会場を設営したが、周辺自治体議員の参加も多く、夕張市民30人を含め、会場は80人の活発な議論の場となった。
“本物”の人の言葉は魂を揺すぶるものだ。以下、心に残る根本氏の言葉である。
もちろん書き漏らしも、書き損じもあろう。
「薄い水を合わせても濃い水にはならない。合併に利益はなかった」「夕張問題は市役所の問題であり、市議会と市長の責任だ。職員にも市民にも責任を負わすべきではないと思う」「議員は家業(稼業)ではない。専業の議員は良くない」「税金を払い、治安を守ってくれさえすれば市民として合格だ」「町長として住民のためだけを考えた。少しでも邪(よこしま)な考えがあれば、住民への背信行為だ」「職員を木に登らせれば、住民も役場への見方を変え、手伝い出す」「観光で飯を食おうというのは怠け者の発想だ。産業でも農業でもつくることが地域づくりの原点だ」「儲けなくてもいい商売は易しい」「町のためになることかどうかで考えれば、議員日当制も、夜の議会開催も、当然の結論だった」「勉強のための本代に政務調査費を使うべきではない。それは自費だ」「余計な摩擦を避けるために、合併反対と言わずに、合併しないと言うことにした。マスコミを使うことも意識した」「情報公開文書を黒塗りすると人が来るものだ。矢祭の文書に黒く塗ったものはない」 |
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| 参加者からの感想1 : 矢祭根本前町長の講演について |
・正しいことを、堂々と正面から取り組む姿勢は素晴らしいと思う。ただ各政策などで、議
会や市民との議論が深まっているのかが疑問に感じた。
・リーダーシップが大事であると感じました。藤倉市長も聞いてほしかった。
・個性豊かで、自然な方のお話しはとても参考になりました。
・「わっかている」と言いながら「できない」のは「わかっていない」という事・・・。
・夕張市民として根本町長さんのお話、又、北町長、笹村さんほかの方々の色々なお話しが
私自身これから少しずつ変えて市民の一人として参加することと思いました。
・サンデープロジェクトで矢祭の図書館づくりTVを見ました。その後矢祭からDVDを取
り寄せ、町の研修会で町民のみなさんと一緒に見ました。
・「当たり前のこと」に気づかない。気が付いて気がついてもやらない事が多いと痛感した
・視点の違い、決断、実行。
・とてもよかった。
・市民・行政・議会の一致した活動が大切ということ
・ただただ、すごいという思いです!!
・@公務員(自治体を含む)には住民から見えない無駄が多い。A公務員としての住民に対
する意識が国・道とは少し違うがかなり不足していた。B議員改革が大変大切なことであ
る。C夕張市役所の以前の体制(人員)はでたらめであったと思う。
・素晴らしいが、夕張の面積等、別の側面がある。
・住民が主人公という基本がはっきりしている事を貫いている。
・首長としての真っ当なお話を聞き、力強く思いました。市民の立場から捉えると、あまり
に理不尽なことが多すぎます。議員は何のために、行政はどこを(誰を)見て何を目指す
のか、そして 市民としてなすべきことは何かを改めて考えました。
・言い切り、わかりやすいお話しだった。ぶれない信念に感動です。ありがとうございます
・冗漫すぎる。時間がもったいない。今少し表題の「まちづくりと議員の責務」にふれて欲
しかった。本題はどこへ行ったのでしょうか−?
・具体的な取り組みについては分からない部分もありましたが、原理・原則、及び良し悪し
に関するスピリットについて快刀乱麻のように理解できた気がします。
・国の飴とむちを良く受け止めて大きな信念のもとに町民と共に町内の独自の方向性に向か
って、町の自立に向けて日夜まい進した。大小関係なく正しいことを基にリーダーシップ
を実現されたこと、我々の町にも独自の可能性に向かう夢を与えてくれました。
・根本前町長のリーダーシップとその源となる「町民のために」という考え方を聞くことが
できてよかった。「信念」=「ぶれない心」=「ぶれない行動」が大切だと思った
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参加者からの感想2 :
「議員の役割、市民の責務」パネルディスカッションについて |
・こういう改革に熱心な方々が、ぜひ議員になっていただきたい。
・良い取り組みで、夕張市議や市職員も聞いて欲しかった。
・もっとやってほしい。
・もっともっと夕張の人たちの話を聞きたかった。
・よかった
・夕張市の議員さんが公開討論会に来ていなかったこと残念です。市民として頑張っていき
たいと思いました。
・時間不足でしたね。
・熱のこもった発言で良かった。夕張市民、夕張市議の方の出席が少ないのは残念、市民の
生の声を聞きたかった。
・資質・意識などの話しが多く、議員の役割や市民の責務の具体的な話しがほしかった。
・市民の一人として、反省することが多い時間を持てました。より目を大きく開き市政に参
加していきたく思いました。
・@以前より議員は議員ごっこしているといつも思っていた。笹村さんの意見(議員が変わ
らなければならない)に大賛成です。A夕張市民や市議の参加が少ないことに違和感があ
る。夕張市民 はもっと意識改革が必要と思った。
・10/3に向けて、前段ということでは良かったと思う。
・議員がやっていることが市民は知らない。地域に入るべき。
・明確な信念を持つ議員、リーダー必要ですね。
・提言者の数が多い。せっかくのテーマの焦点がぼやけてしまう。何をどうしよう・・・と
したのでしょうか? 企画に問題があるのでは・・? もっと問題を掘り下げるべきだ・
・・。
・パネラーの方々は、根本さんによい発言をさせたと思います。
・情報公開と市民の地方議会への参加意識だけでよい方に変えられる、ということを。
・色々の意見が出たけれど、夕張市が進んできて、蓋を開けると360億の借金があり、市長も
市民一丸となり、現在やること、できること、未来につなげることなどを矢祭町のように
一人ひと りが企業意識を持ってすると多少時間がかかるが実現できる。道と全国に発信
できると思う。頑 張って。
・時間が短かったのが残念。全体的に色々な話題が出て緊張感もありよかった。
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頑張れ!夕張 講演会&公開討論会
「議員の役割と市民の責務」
“あの、矢祭町 根本前町長が夕張にやってくる!!”
日時 2009年7月9日(木)13時〜16時 .
会場 夕張市市民研修センター(清水沢宮前町1番地)
主催 北海学園大学開発研究所(道州制に係る研究会)
NPO法人自治体政策研究所 .
参加費無料
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| 夕張市市民研修センター位置図 |
参加申込(メール) |
| FAX申込:011−663−5597 渡辺まで |
電話連絡先:090-6873-6337 渡辺まで |
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夕張市は、財政破綻となり総務省が管理する財政再建計画が執行されています。
他の自治体では可能な弾力的財政運営や緊急事態に対処する政策展開は、夕張では許されていません。
人口は、市外転出で減少が続き、市役所職員の給料は実質四割カットされ、なお、職員数が減って一人当たりの業務量は増大しています。
このような債務償還が最優先である財政再建計画では、市民生活は成り立たちません。
人々が生活すれば予測できない緊急事態が発生します。現実に、老朽化による公共施設の崩落事故や公共的対応を必要とすることが次々と起きています。
しかし、このような事態が現実に発生しているにもかかわらず、債務償還計画を夕張再生計画であるとする総務省の方針で、市長も身動きのとれない状況になっています。これでは夕張の市民生活が良くなる筈はありません。
夕張市の現状打開への動きが、市民の間に見え始めていますが、重要な点は、市民と市議会の間に深い不信の溝が横たわっていることだと思われます。
夕張の「まちづくり」にとって、市民の意見を行政に伝える重要な役目を担っている市議会の存在は大変重要です。
市民と議員の関係が破綻前と破綻後で変わったのでしょうか? もし、変わっていないとすれば、その原因は何処にあるのでしょうか?。
夕張を再生するためには、市民と市議会議員の関係を明らかにし、良い関係に導く必要があると思われます。
NPO自治体政策研究所は、「合併しない宣言」をして「まち」を建て直した、前矢祭町長根本良一氏をお招きして、新しい自治の在り方について「まちリーダー」である市議会議員と「まちの主役」である市民の関係、自分たちの代表の選び方や選ばれた代表の責任などについて、各方面で自治の在り方の流れを変えた方々にお集まりいただき、「議員の役割と市民の責務」についての討論会を行うことを企画しました。
「まちづくり」の基本を議論する場になると思いますので、多くの方々のご参加を期待しています。
NPO自治体政策研究所
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| 討 論 会 次 第 |
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| 写真:HPより抜粋(町長時代) |
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挨 拶 高原一隆 北海学園大学開発研究所所長
講 演 「まちづくりと議員の責務」
根 本 良 一 福島県矢祭町前町長
討 論 「議員の役割と市民の責務」
司 会 森 啓 (NPO自治体政策研究所理事長)
パネラー 根本良一 (矢祭町前町長)
北 良治 (奈井江町長)
笹村 一 (リンカーンフォーラム北海道)
三島京子 (夕張市民)
湊谷宣夫 (NPO自治体政策研究所)
閉会挨拶 渡辺克生 (NPO自治体政策研究所)
全体進行 田中栄治 (NPO自治体政策研究所)
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